過負担な一極集中社会を離れて

Numberでゴルフと育児を両立させようという記事1を読んだ。

先駆者の覚悟と努力にすごいなぁと思うと同時に、日本はまだ遅れてるんだなぁと思う。育児との両立で、環境作りから苦しむ話はいろんな分野で聞くので…各分野の先駆者に敬意を表します。

私は、この遅れの根幹には、生活の全てを何かに捧げるを良いとし過ぎる文化に問題があり、そこには学校における、大量の宿題や課題で追い込む事を良しとし過ぎる点に問題があると思う。

重要なのは「し過ぎる」である。生活の全てを捧げたり、宿題や課題で追い込む事は、必要な時もある。しかし、全員がそれを人生ずっとやったら社会はどうなるか?歪みが出て、先細りしないだろうか?

誰もが、ある時は生活の全てを捧げ自分を極限まで追い込むし、ある時はそうでない生活を通じて次や別の何かに備え、結果として一人ひとりが個性と創造性を発揮する、一極集中でない別の社会が見えてくるのではないかと思う。そのような形は、小中学校でGIGAスクール構想2に掲げられている「子供たち一人ひとりに個別最適化され、創造性を育む教育 ICT 環境の実現に向けて」と相性がいい。まあ、「個別最適化」という言葉と概念は曲者3ではあるけれども。

脚注

  1. Number「出産、シード落ち、10年優勝なし「そろそろ引退したら?と思う人もいる」それでも、横峯さくら(38歳)が“プロゴルファー”にこだわる理由」(2024/2/20)
  2. 文部科学省のサイト
  3. やり方を間違えると過負担社会に戻す危険がある。「個別化」と「個性化」を区別する必要性が教育学の中では言われている(たとえば石井英真先生の著作など)。

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教育

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